「子ども連れでオーストラリアに1ヶ月滞在してみたい。でも、物価が高いって聞くし…結局いくらあれば安心なんだろう?」
きっと、こんな不安を抱えていると思います。
結論から言うと、子連れで1ヶ月・2〜3都市を周遊する場合の目安は、ざっくり70万〜150万円(航空券除く)です。幅があるのは、「どの都市にどれだけ滞在するか」「自炊中心か、外食多めか」で大きく変わるからです。
この記事では、信頼できるデータや現地情報をもとに、次の3つを整理します。
- オーストラリア1ヶ月滞在(子連れ・2〜3都市周遊)の総額イメージと3つの予算モデル
- 都市別の生活コストと暮らしやすさの違い(シドニー/メルボルン/ケアンズ/ゴールドコースト)
- 宿泊・食費・交通・医療・通信など、長期滞在ならではの注意点と節約ポイント
家族のスタイルに合わせて「どのくらい用意すれば安心か」を一緒に整理していくイメージで読んでください。
※本記事では概算のため、1AUD ≒ 100円として計算しています(2026年1月時点で1AUD≒104円前後)出典:Alanchand
子連れ家族のオーストラリア1ヶ月滞在費用
▼この章でわかること
子連れで1ヶ月、2〜3都市を周遊したときに、どのくらいの総額を見ておけば安心かがわかります。
子連れ家族1ヶ月の総額(3つの予算モデル)
まずは、「ざっくりいくら必要か」のイメージを示します。
物価サイトNumbeoの統計では、オーストラリア全体で家族4人の月額生活費(家賃除く)は約5,700AUDとされています。
また、シドニーでは家族4人の生活費(家賃除く)が約6,323AUD/月とされており、全国平均よりやや高めです。
これに家賃(長期でコンドミニアムやAirbnbを借りる)や、都市間移動費などを加味すると、子連れ1ヶ月の目安は下記のように整理できます。
出典:Numbeo
子連れ家族1ヶ月の総額目安
| モデル | 想定スタイル | 月額の目安(AUD) | 日本円の目安* |
|---|---|---|---|
| 節約プラン | 物価が比較的安めの都市中心(ケアンズ+ゴールドコーストなど)/自炊多め/有料ツアーは厳選/国内移動は最小限 | 8,500〜10,000 | 約85万〜100万円 |
| 標準プラン | シドニー or メルボルン+他1都市/自炊と外食半々/週1〜2回アクティビティ | 10,000〜13,000 | 約100万〜130万円 |
| 快適プラン | シティ中心のコンドミニアム/外食多め/有料ツアーにも積極参加/国内移動あり | 13,000〜16,000 | 約130万〜160万円 |
*為替は 1AUD=100円 で概算
※いずれも 「現地生活費+宿泊(コンドミニアム想定)+国内移動」 を含み、日本からの往復航空券は含みません。
物価高のオーストラリアで費用が上がりやすい理由
オーストラリアは、世界的に見ても「生活費が高い国」として知られています。Numbeoのデータでは、シドニーは東京より生活費(家賃除く)が約30%高いという試算もあります。出典:Numbeo
費用が上がりやすい主な理由は次の通りです。
- 外食費が高い:ファミレス的なお店でも1人20〜30AUDは普通
- 人件費が高く、サービス価格が跳ね上がる:カフェ、ツアー、ベビーシッターなど
- 家賃が高騰している:シドニーやメルボルンでは住宅・賃貸価格の高騰が社会問題になっている。出典:ガーディアン+1
その一方で、自炊や長期割引を上手に使うと、トータルの生活費はかなり調整可能です。1ヶ月だからこそ、「生活費をコントロールしやすい」というメリットもあります。
周遊(2〜3都市)した場合の追加費用の目安
1都市にどっしり滞在するのと、2〜3都市を周遊するのとでは、都市間の移動費と宿泊費の単価が変わってきます。
- シドニー〜ケアンズ間の国内線は、時期にもよりますが1人片道150〜300AUD(1.5万~3万円)程度が目安(LCC利用・早割で下振れするケースあり)。
- 家族4人で往復すると、1都市追加あたり1,200〜2,400AUD(約12万〜24万円)ほど上乗せになるイメージです。
また、周遊すると短期滞在扱いで長期割引が効きにくく、1泊あたりの宿泊単価がやや上がりがちです。そのため、できれば「拠点都市+サブ都市」の2都市周遊にして、拠点に20〜25泊、サブ都市に5〜7泊のようなバランスにすると、コスパと満足度のバランスがとりやすくなります。
オーストラリア都市別の生活コスト比較!子連れ目線で暮らしやすさを解説
▼この章でわかること
シドニー、メルボルン、ケアンズ、ゴールドコーストの生活コストと、子連れが暮らしやすいポイントがわかります。
【シドニー】物価は高いが医療・交通の安心度が高い
Numbeoによると、シドニーの家族4人の生活費(家賃除く)は約6,323AUD/月と、オーストラリアでもトップクラス。出典:Numbeo
別の試算では、家賃なども含めると家族4人で約9,600AUD/月というデータもあります。出典:Instarem | International money transfers
メリット
- 大きな総合病院が多く、医療の選択肢が豊富
- 電車、バス、フェリーなど公共交通が発達しており、車なしでも生活しやすい
- 子ども向けの遊び場(公園・ミュージアム・水族館など)が多い
デメリット
- 家賃・外食ともに非常に高い
- シティ中心部は人も多く、騒がしさが気になることも
医療・交通の安心度や都会的な要素を優先したい家族には向いていますが、予算的には高めです。
【メルボルン】カフェ文化・公園多めで子育てしやすい
Numbeoでは、メルボルンの家族4人の生活費(家賃除く)は約6,102AUD/月と試算されています。出典:Numbeo
地元メディアのまとめでも、家族4人の平均生活費は5,500AUD前後(家賃除く)というデータがあり、シドニーと同水準〜やや低めという印象です。出典:Muval
特徴
- 公園、プレイグラウンドが多く、街中に子どもの遊び場が点在している
- カフェ文化が根付いており、親子でゆっくり過ごせる場所が多い
- トラムでの移動がしやすく、中心部は車いらずでも生活可能
シドニーほど海のイメージは強くないものの、「街暮らし×子育て」のバランスがよい都市です。
【ケアンズ】気候が穏やかで自然が近く長期滞在向き
ケアンズは、首都圏よりも生活費を抑えられます。Numbeoでは、ケアンズの家族4人の生活費(家賃除く)は約5,507AUD/月と試算されています。出典:Numbeo
地元サイトの試算では、生活費は月1,400〜3,400AUD程度と、条件によって幅がありますが、大都市圏より安いです。出典:Cairns Choose
子連れポイント
- 街がコンパクトで、車がなくても生活しやすい
- ビーチや自然が近く、アクティビティ費を抑えやすい
- 一方で、大きな病院は限られるため、持病があるお子さんはシドニーなど大都市の方が安心な場合もある
【ゴールドコースト】コンドミニアム豊富・海が近い
ゴールドコーストは、コンドミニアム型の宿泊施設が豊富で、子連れ長期滞在と相性が良いエリアです。Numbeoでは、ゴールドコーストの家族4人の生活費(家賃除く)は約5,674AUD/月と試算されています。出典:Numbeo
家賃や生活費はシドニーよりは抑えめとされることが多く、全体感としては「中間〜やや安め」です。出典:Upmove
子連れメリット
- プール付きコンドミニアムが多く、宿が遊び場になる
- ビーチ遊びや散歩など、無料で楽しめるアクティビティが豊富
- 日本人も多く、現地情報を取りやすい
【宿泊費】オーストラリア長期滞在はアパートメント型が基本
▼この章でわかること
子連れでオーストラリアに1ヶ月滞在する宿泊費の目安と、アパートメント型宿を選ぶときのポイントがわかります。
子連れ向けコンドミニアムの相場
1ヶ月の子連れ滞在では、ホテルよりもコンドミニアムやサービスアパートメントを借りるほうが圧倒的に快適で経済的です。
例として、ケアンズの場合、平均156AUD/泊(約1,092AUD/週)が目安です。参考:Booking.com掲載価格の平均
コンドミニアム(サービスアパートメント)宿泊費の目安(4週間換算)
| 都市 | 1泊の目安(AUD) | 1週間の目安(AUD) | 4週間(1ヶ月)の目安(AUD) |
|---|---|---|---|
| シドニー | 215~298 | 1,505~2,086 | 6,020~8,344 |
| メルボルン | 156~182 | 1,092~1,274 | 4,368~5,096 |
| ケアンズ | 156~165 | 1,092~1,155 | 4,368~4,620 |
| ゴールドコースト | 218~221 | 1,526~1,547 | 6,104~6,188 |
※光熱費込み、清掃頻度、立地、人数で価格は変動します。
※ゴールドコーストは週末・繁忙期の上振れが大きく、中心地・海沿いで高くなります。
参考:Booking.comのServiced apartments(サービスアパートメント)の平均/週末目安 をもとにしています。
Airbnbで1ヶ月借りる場合の注意点
Airbnbなどで「30泊以上」の予約をすると、長期割引(10〜40%程度)が適用されることが多いです。
ただし、次のことを念頭に置いて、探しましょう。
- 口コミで「騒音」「カビ」「エアコン」「Wi-Fi」の評価を必ず確認する
- 子どもの人数によっては「追加料金」が設定されている場合もある
- 郊外にしすぎると、交通費と時間が増えて結局高くつくこともある
- 清掃費が高めでも、1ヶ月で割ると意外にお得なる
子連れの場合は、「移動コスト+子どもの疲れ」を含めてトータルの金額で見るのがポイントです。
都市間で宿泊費はここまで変わる
コンドミニアムやサービスアパートメントの宿泊費は、都市選びだけで1泊あたり約3,000〜8,000円、1ヶ月では10万円以上の差が出ることもあります。
Booking.comに掲載されている「アパートメント/サービスアパートメント」の平均的な価格帯をもとに整理すると、目安は次の通りです。
- シドニー:1泊 約230〜300AUD
- メルボルン:1泊 約170〜220AUD
- ゴールドコースト:1泊 約200〜280AUD(繁忙期は上振れしやすい)
- ケアンズ:1泊 約150〜200AUD
この差は、都市ごとの観光需要や人口規模、ビジネス利用の多さによるもので、特にシドニーは中心部の価格が高騰しやすい傾向があります。一方、ケアンズは観光都市でありながら供給数が多く、キッチン付き物件でも比較的手頃な価格で見つかりやすいのが特徴です。
そのため、1週間以上の滞在では「宿泊単価が高い都市(シドニー・ゴールドコースト)は短め、単価が低い都市(ケアンズ・メルボルン)は長め」
という配分にすると、旅行全体の平均宿泊費を抑えつつ、都市ごとの雰囲気も楽しむことができます。
特に子連れや1ヶ月前後の滞在では、都市を1つに固定するよりも、宿泊費の安い都市を軸に日程を組むことで、費用を抑えつつ、満足度の高い旅行ができます。
【食費】オーストラリアで自炊したらいくら抑えられる?
▼この章でわかること
外食と自炊のコスト差やスーパー物価の目安から、1ヶ月分の食費・日用品費のイメージがつかめます。
外食を多用すると破産レベル
外食中心の生活は、オーストラリアではかなりコストがかかります。
- カフェでのランチ:大人1人20〜30AUD
- ファミリーレストラン系:家族4人で80〜120AUD
Numbeoの統計でも、「安めのレストラン1食:約30AUD」というデータがあり、毎日外食をしていると生活費が一気に跳ね上がります。Numbeo+1
感覚としては、日本の1.5〜2倍くらい高いと思っておくと安心です。
スーパー物価(Woolworths・Coles)
WoolworthsやColesなどの大手スーパーの価格は、概ね次のようなイメージです。
| 品目 | 価格の目安(AUD) |
|---|---|
| 食パン1斤 | 1.5~2.5 |
| 牛乳2L | 3~4.7 |
| 鶏もも肉1㎏ | 15~19.5 |
| りんご1㎏ | 5.9~7.9 |
| 卵12個 | 6.2~6.5 |
家族4人が「朝・夜は自炊、昼は外食またはテイクアウト」というスタイルで1ヶ月暮らした場合、
オーストラリアの物価を考えると、食費は日本よりやや高めに見積もる必要があります。
目安としては、
- 自炊:1,200〜1,700AUD/月
- 外食やテイクアウトが増える場合:+500〜1,000AUD
くらいを想定しておくと、現地で無理のない生活がしやすくなります。
子連れの1ヶ月自炊モデル
一例として、「朝と夜は自炊、昼は簡単な外食または持参」というスタイルで暮らした場合の、現実的なモデルです。
- 朝:パン・シリアル・ヨーグルト・フルーツ
- 昼:サンドイッチやおにぎりを持参/週に数回カフェやフードコート
- 夜:パスタ・炒め物・カレー・トマト煮込みなど、1皿料理中心
このように
- 朝は手をかけず
- 昼は出費を抑え
- 夜にしっかり栄養を取る
という形にすると、食費をコントロールしやすくなります。
オーストラリアに1ヶ月以上滞在する場合は、自炊を取り入れれば、食費だけで 月5万〜10万円以上の差 が出ることもあります。
【交通費】オーストラリア2〜3都市周遊と市内移動の費用
▼この章でわかること
都市間フライト、市内交通、タクシー、レンタカーの費用感がわかり、周遊プランの予算が立てやすくなります。
都市間フライトの費用は「都市数」と「回り方」で大きく変わる
オーストラリア国内は都市間の距離が長く、効率的に周遊ために、飛行機を使用します。
シドニー〜ケアンズ、シドニー〜メルボルンなどの主要路線で、片道1人あたりの費用目安は以下の通りです。
- LCC(Jetstarなど)+早割:片道 80〜180AUD
- レガシーキャリア(Qantas等)+直前予約:片道 180〜350AUD以上
このため、家族4人で1区間(片道)移動するだけでも、合計320〜1,400AUD、
往復や複数都市を回ると、合計800〜2,400AUD以上になるケースも珍しくありません。
LCCは表示価格が安くても 受託手荷物・座席指定で一人当たり+50〜100AUDほどかかることがあります。また、学校休暇・週末・直前予約は 一気に価格が跳ね上がるため、旅行の時期をしっかり確認して計画しましょう。
複数都市を回る場合は、南→北(メルボルン→シドニー→ケアンズ)など一直線ルートや同じ都市に戻らない片道フライトにすると、総移動距離が減り、結果的に航空券代を抑えられます。
航空券代は宿泊費と並んで、1ヶ月滞在の総予算を左右する最大の調整ポイント です。複数の都市を周遊する場合は、どの順番で移動するかを予算と合わせて検討すると良いでしょう。
公共交通の上限制度(Opal/Myki)は長期滞在者の味方
オーストラリアの主要都市では、公共交通専用のICカードを使うことで、移動コストを抑えられます。
特にシドニーの Opalカード、メルボルンの Myki(マイキー) は、長期滞在や子連れ旅行と相性の良い制度です。
Opalカードは、シドニーで使われている交通系ICカードで、電車・バス・フェリー・ライトレールなど、ほぼすべての公共交通機関に共通で利用できます。
このOpalカードには週あたりの利用上限(大人:50AUD)が設定されており、1週間の合計運賃が50AUDに達すると、それ以上はどれだけ乗っても追加料金がかかりません。IPART+1
一方、メルボルンで使われている Myki(マイキー) は、電車・トラム・バスに共通で使えるICカードです。
Myki(マイキー)には1日あたりの上限(大人:11AUD)があり、その日は何回乗っても、合計料金が11AUDを超えることはありません。Transport Victoria+1
利用上限があるおかげで、子ども連れでも 「公共交通+徒歩」を基本にした移動がしやすく、タクシーやUberに頼らずに、交通費を抑えることができます。
特に1週間以上の滞在では、「今日は乗り過ぎたかな?」と気にする必要がなく、移動コストを読みやすい固定費として管理できるのが大きなメリットです。
※補足:OpalカードやMykiは、空港・駅・コンビニなどで購入・チャージでき、滞在中は日本のSuicaやPASMOのような感覚で使えます。
子連れでUber・レンタカーを使う時の注意点
公共交通が発達している都市部でも、ベビーカーや荷物が多い日、移動距離が長い日は、Uberやタクシーを使った方が楽な場面があります。
特に雨の日や、子どもの体調・時間制限がある日は、ドアツードアで移動できる点が大きなメリットです。
ただし、子連れで利用する場合は、チャイルドシートの有無を事前に確認することが必須です。
オーストラリアでは安全基準が厳しく、Uberやタクシーでもチャイルドシート未装着では乗車できない、または断られるケースがあります。
予約時に「Child seat available」などの表記があるかを必ず確認しましょう。
レンタカーを利用する場合は、1日あたり80〜150AUD前後+ガソリン代を目安に考えておくと安心です。これに加えて、チャイルドシートのレンタル費用や保険料が別途かかることもあります。
1ヶ月前後の滞在では、「基本は公共交通+徒歩、必要な日だけUberやレンタカーを使う」という使い分けが、費用と快適さのバランスが取れて良いです。
【通信費・保険・医療費】オーストラリア長期滞在で備えておきたい固定費
▼この章でわかること
通信費・海外旅行保険・医療費の目安がわかり、「もしもの時の備え」にかかる費用をイメージできます。
1ヶ月プリペイドSIM(eSIM含む)の費用
オーストラリアでは、30日単位で使えるプリペイドSIM(またはeSIM)が普及しており、1ヶ月滞在の通信費を固定費として管理しやすいのがメリットです。
たとえば ALDI Mobile には、30日23AUDで12GB+国内通話SMS無制限のプランがあります。 ALDI Mobile+1
また Kogan Mobile は、60GB/月で初月10AUD(通常25AUD)のようなキャンペーンが出ることがあります(※時期限定)。 コーガン+1
家族全員が大容量プランを持つ必要はありません。たとえば次のように分けると、コストを抑えやすくなります。
- 親①:大容量(テザリング用の“母艦”)
- 親②:小容量(連絡・地図中心)
- 子ども:宿のWi-Fi中心(外では必要時のみ共有)
この運用ができれば、家族全体で月50〜80AUD程度に収まるケースもあります(ただし、外出先で動画視聴が多い家庭は上振れしやすいので、余裕を見て組むのがおすすめです)。
海外旅行保険とクレジットカード付帯保険の選び方
オーストラリアへ旅行・長期滞在する際は、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
オーストラリアは医療水準が高い一方で、外国人に対する医療費は全額自己負担となり、軽い受診でも高額になることがあります。
日本の保険会社が提供する海外旅行保険や、クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、主に以下のような費用をカバーします。
- 病気・ケガの治療費
- 救援者費用(家族が現地に駆けつける費用など)
- 賠償責任(物を壊した・人にケガをさせた場合)
- 航空機遅延・手荷物遅延 など
日本の保険会社の海外旅行保険の費用目安
日本の大手保険会社(損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動など)の例では、
- 家族4人・1ヶ月滞在
- 補償内容:治療費用無制限〜数千万円、救援者費用あり
といった条件で、保険料は1ヶ月でおおよそ1万5,000円〜3万円前後が一般的な目安です(年齢・補償額・特約の有無によって上下します)。
クレジットカード付帯の海外旅行保険とは?
クレジットカードには、海外旅行保険が自動付帯または利用付帯されていることがあります。
- 自動付帯:カードを持っているだけで補償が有効
- 利用付帯:航空券やツアー代金をカードで支払うことで補償が有効
主な補償内容は保険会社の海外旅行保険と似ていますが、補償額は控えめなことが多いのが特徴です。
例:
- 治療費用:200万〜300万円程度
- 救援者費用:100万〜200万円程度
短期旅行であれば十分な場合もありますが、1ヶ月滞在や子連れの場合はやや保証が薄い可能性があります。
保険会社の海外旅行保険と、クレジットカード付帯保険の違い
| 項目 | 保険会社の海外旅行保険 | クレジットカード付帯 |
|---|---|---|
| 補償額 | 高い(無制限〜数千万円) | 低め(数百万円程度) |
| 医療費対応 | 手厚い | 最低限 |
| 救援者費用 | 高額まで対応 | 限度額が低い |
| 保険期間 | 日数を自由に設定可 | 多くは90日まで |
| 安心感 | 高い | サブ的な位置づけ |
海外旅行保険の選び方
- 1週間程度の短期旅行、大人のみ
→ クレジットカード付帯保険、補償内容の確認で対応できる場合あり - 1ヶ月滞在、子連れ、医療リスクを抑えたい場合
→ 保険会社の海外旅行保険をメインにし、クレジットカード付帯保険は「上乗せ補償」として考えるのが安心です。
オーストラリアでは、救急外来で数万円、入院や検査が必要になると数十万〜百万円単位になることもあります。
「何も起きなければ無駄」ではなく、「何かあった時に確実に守ってくれる固定費」として、保険はケチりすぎないほうが良いでしょう。
子どもの発熱で病院を受診した場合の流れと費用目安
オーストラリアで子どもが発熱した場合、日本のように「すぐ小児科へ」というより、まずはGP(General Practitioner/一般医)を受診するのが基本です。
旅行者や短期滞在者でも、GPは予約制または当日受付で診てもらえるケースが多く、軽い発熱・のどの痛み・腹痛などは、まずここで対応されます。
海外旅行保険に未加入、または立替が必要な場合の費用目安は次の通りです。
- GP(一般医)の診察:1回 50〜100AUD以上
- 血液検査・尿検査などが追加:+100〜300AUD程度
- 夜間・救急外来(ED)を受診:数百AUD〜1,000AUD超 になることも
※参考出典:RACGP(豪州GP学会):GP診察料の実態、Medical Costs Finder(豪州政府の医療費検索)、Victoria州政府:Medicare対象外患者の推定医療費、海外渡航者向け病院料金表(ED受診例)
症状が軽ければGP受診のみで済むケースも多いですが、「高熱が続く、ぐったりしている、夜間に悪化した」場合は、救急外来に行くこともあります。
1ヶ月滞在中に一度も病院にかからないこともありますが、子連れの場合は、
- 環境の変化
- 時差や疲れ
- 風邪・胃腸炎
などで、1〜2回程度の受診が発生する可能性はあると想定しておくと良いでしょう。
そのため、
- 海外旅行保険に加入しておくこと
- 一時的な立替に備えて、現金やクレジットカードに余裕枠を持つこと
この2点を準備しておくだけで、「病院に行くべきか」「お金が足りるか」という不安を減らせます。
特に夜間や週末の受診は費用が高くなりやすいため、保険は「安心して使える」ことを前提に準備するほうがのがおすすめです。
オーストラリア長期滞在×子連れならではの注意点
▼この章でわかること
オーストラリアに子連れで長期滞在する際に気をつけたいポイントとして、強い日差しや都市ごとの気候差への対策、子どもの体調や睡眠リズムを守る考え方、さらに子連れならではの出費を抑える工夫を具体的に解説します。
「体調を崩さない」「疲れを溜めない」「予算オーバーしない」ために、事前に知っておきたい実践的な注意点を整理できます。
日差し・気温・水分補給の対策
オーストラリアは紫外線が非常に強く、観光局や政府サイトでも日焼け対策・帽子・サングラス・こまめな水分補給が繰り返し推奨されています。
子どもは特に肌が弱く、日焼け止め・ラッシュガード・帽子は必須アイテムです。
都市ごとの気候差
オーストラリアは国土が広く、都市ごとに気候が大きく異なります。
子連れで2〜3都市を周遊する場合、この気候差が、子どもの体調や睡眠リズムに影響します。
- シドニー/メルボルン:四季があり、特に冬は朝晩が冷え込みやすい
- ケアンズ/ゴールドコースト:温暖〜亜熱帯で、時期によっては暑さや湿度が強い
寒暖差や湿度の変化が続くと、子どもは 寝つきが悪くなる、夜中に目を覚ます、風邪をひきやすくなる といった変化が出やすくなります。
そのため、周遊旅行では次の点を意識しましょう。
- 服装は重ね着を基本にして、気温差にすぐ対応できるようにする
- 宿泊先は「静かに過ごせて、しっかり休める環境」を優先する
観光の立地や移動の便利さよりも、「しっかり眠れて、生活リズムを保てるか」を基準に宿を選ぶことで、結果的に体調を崩しにくくなり、病院受診や移動の負担を減らすことにつながります。
子連れ長期滞在では、「観光を詰め込む」よりも「無理なく過ごせる環境」を整えるほうが、全体の満足度は高くなりやすいです。
子連れならではの出費は「事前準備」と「現地購入の使い分け」で抑えられる
子連れで1ヶ月滞在すると、1週間の旅行ではあまり意識しない出費が、少しずつ増えていきます。
特に増えやすいのが、次のような「生活を回すための出費」です。
- プール・海用のおもちゃ、浮き輪
- 子どもの暇つぶし用グッズ(カードゲーム・本・塗り絵など)
- 雨の日や暑い日の室内遊び場、キッズスペースの利用料
- 洗濯用洗剤、洗濯ネット、室内干し用ハンガーなど
これらは1つひとつは高額ではありませんが、必要になるタイミングが違うため、気づくと出費が増えがちです。
対策としては、次の3点を意識すると無駄を減らせます。
① 日本から持っていく物を決めておく
カードゲームや小さな遊び道具、洗濯ネットなどの軽くてかさばらない物は、日本から持参すると、現地での購入を減らせます。
② 現地で「買う物・買わない物」を決める
浮き輪やビーチサンダルなどは、現地のスーパーや量販店で安く手に入るため、必要になったら購入しても良いでしょう。
③ 娯楽費は「月いくらまで」と枠を決める
室内遊び場やキッズ向け施設は便利ですが、使いすぎると高額になります。あらかじめ「娯楽・子ども関連費」として月100〜300AUD程度の予算枠を見ておくと安心です。
このように、事前準備+現地調達+予算枠の3点を決めておくと、子連れならではの出費はコントロールしやすくなります。
【まとめ】子連れでオーストラリア1か月滞在を成功させるための総まとめ
▼この章でわかること
子連れでオーストラリアに1か月滞在するために押さえておきたいポイントを整理します。
都市選び・予算感・生活スタイル・事前準備までを一度に確認できるため、「本当にこの計画で大丈夫か」「今、何を決めればいいのか」が明確になります。
出発前の最終確認として、内容を整理し、自分たちに合った旅行計画を作りましょう。
どの都市がどんな家族に向いているか
- シドニー:医療・交通・観光のバランス重視。初めての長期海外×予算高めでも安心を優先したい家族向け。
- メルボルン:カフェ・公園・街暮らし好き。日本の都市生活に近い感覚+子育てフレンドリーな街を楽しみたい家族向け。
- ケアンズ:自然・のんびり・予算も抑えたい。暮らし×リゾートを楽しみたい家族向け。
- ゴールドコースト:ビーチ+コンドミニアム重視。宿を拠点にプール&海を満喫したい家族向け。
予算別モデル
子連れ・2〜3都市周遊・1ヶ月の目安は以下の通りです(航空券除く・1AUD≒100円)。
| モデル | 総額の目安 | 向いている家族 |
|---|---|---|
| 節約 | 8,500~10,000AUD(約85万~100万円) | 自炊多め、無料スポット中心に生活 |
| 標準 | 10,000~13,000AUD(約100万~130万円) | 自炊と外食、有料アクティビティをバランスよく取りたい |
| 快適 | 13,000~16,000AUD(約130万~160万円) | 立地や快適さを優先し、有料アクティビティも楽しみたい |
子連れで1か月オーストラリア旅行を計画するのに使える最終チェックリスト
オーストラリアへの子連れ旅行や長期滞在は、事前にポイントを押さえておくことで、体調面・費用面・現地でのストレスを大きく減らせます。
出発前に、次の項目を確認してください。
① 滞在スタイル・都市選び
- ☐ 子どもの年齢・体力に合った都市を選んでいる
- ☐ 都市ごとの気候差(暑さ・寒暖差・湿度)を把握している
- ☐ 周遊しすぎず、移動日と休養日を確保している
② 宿泊先
- ☐ 夜に静かで、ゆったり過ごせる宿を選んでいる
- ☐ キッチン・洗濯環境など、生活周りの設備が充実している
- ☐ 立地は「観光の近さ」より「休みやすさ」を優先している
③ 食費・生活費の考え方
- ☐ 自炊と外食のバランスを決めている
- ☐ スーパー・フードコートを活用する前提で予算を組んでいる
- ☐ 子ども関連の小さな出費(娯楽・日用品)に月100〜300AUDの余白を持たせている
④ 交通・移動計画
- ☐ 公共交通(Opal/Mykiなど)の活用や上限制度を理解している
- ☐ 都市間移動の回数・順番を最小限にしている
- ☐ Uber・レンタカーは「必要な日だけ使う」想定になっている
⑤ 通信・お金まわり
- ☐ 現地プリペイドSIM(eSIM含む)の利用計画を立てている
- ☐ テザリング前提など、家族での使い分けを決めている
- ☐ クレジットカードの海外利用・限度額を確認している
⑥ 医療・保険の備え
- ☐ 海外旅行保険に加入している(1ヶ月なら1.5万〜3万円目安)
- ☐ クレジットカード付帯保険の補償内容を把握している
- ☐ GP(一般医)・救急受診時の流れと費用を理解している
- ☐ 一時立替に備え、現金・カードの余裕を持っている
⑦ 子連れならではの準備
- ☐ 日本から持っていく物/現地で買う物を分けて考えている
- ☐ 暇つぶしグッズや洗濯関連など、生活系アイテムを想定している
- ☐ 「無理をしない日」をスケジュールに組み込んでいる
※このチェックリストには、日本からの往復航空券代や、通常の旅行準備品は含まれていません。子連れで1か月、オーストラリアに旅行することに焦点を当てたチェックリストです。
さいごに
子連れでオーストラリアに1ヶ月滞在するとなると、「結局いくら必要?」「どの都市がうちに合う?」「体調を崩したらどうしよう…」と不安が出るのは当然です。
この記事では、生活費データや現地の相場をもとに、1ヶ月(2〜3都市周遊)の総額目安・都市別の暮らしやすさ・費用が増えやすいポイントを整理してきました。
大切なのは、家族に合った現実的な計画を作ることです。
「どの都市に長く滞在するか」「自炊と外食のバランス」「移動回数を増やしすぎない」。この3つを押さえるだけで、予算も体調面もぐっと安定します。
最後に、この記事のチェックリストを使って、抜け漏れがないかを確認しながら計画してみてください。
無理のない予算とペースで組めた旅行は、現地でのストレスが減り、家族みんなが「暮らすように旅する」時間を楽しめます。